「ゆかむり」とは・・・
「湯かむり」とは、頭に手ぬぐいをのせ柄杓で湯をかむる、という岩井温泉独特の風習です。
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湯治の徒然をなぐさめるためとも、少しでも長く湯につかり効能にあやかるためともいわれるこの風習に欠かせないのが「湯かむり唄」です。
「岩井八景づくし」「芸題づくし」「忠臣蔵づくし」などの形式があります。
いずれも数歌形式で長いものではなんと100番までもあると言われています。
ポカポカと湯をたたきながら唄うものなのでリズミカルでユーモアたっぷりです。
↓「湯かむり唄」が再生できます↓
[序]
ヤレヤレ始まる初めたところは
因州因幡の岩井の温泉湯かむり唄だよ
三つに四つは五つでも六つ七な八つは
初めのおとよ
[一]
ヤレヤレ初めのおとよ大阪京都や中国
四国に響きわたりし 岩井の温泉
効能は蔦より 承知の事なら
これからぽつぽつ八景口説だ
三つに四つは五つでも六つ七な八つは
はたちのねいさん
[二]
ヤレヤレはたちのねいさん春の眺めの
柳や桜は 重宝するのは世界の例だよ
派手で見事な 宇台の菜種は愛宕颪に
ほやほやゆられて
舞うて出てくる蝶々と花だよ
三つに四つは五つでも六つ七な八つは
お三の宿で
・・と、岩井近辺の景勝地を歌い込みながらえんえんと続きます。
これなら唄の名調子にひかれていつまでも楽しく湯につかっていられることでしょう。