ご近所の底力
年末から正月にかけ大雪に見舞われました。特に、元旦から降り始めた雪は、1月いっぱい降り続き、何年ぶりに屋根の雪下ろしをしなければ心配なほど積もりました。38年豪雪以来だといわれています。私たちが子どもの頃、昭和30年代、よく雪が積もりました。肩くらいある雪の中を6年生を先頭に登校しました。雪が凍りついて、田んぼのど真ん中を近道して歩いて行ったこともあります。ですから今年のこれ位の雪では驚かないのですが、普通なら、大雪のふった次の日は、嘘のようにからっと晴れて子どもたちは、大喜びしたものです。今年は、うんざりするほど降り続きました。これには、参りました。
しかし、大雪のおかげで良いこともありました。というより、思い出しました。それは、ご近所のつながりです。昔は、何かあるとすぐ、ご近所が総出で、解決したものです。大雪が降れば、奥の家のほうからみんなで雪かきして出勤できるようにしました。ですから、裏通りもすぐに車がとおれるようになりました。今は、どうでしょうか。車の性能がよくなり、少々の雪なら除雪の必要なくすいすいと出てしまいます。隣近所を手伝う必要もないわけです。峠では、よくスリップして渋滞がおこりました。前の車が止まれば降りてみんなで押して行かせました。自分の車は、後ろの人が押してくれました。今は、どうでしょう。前が困っていても、わが車は、4輪駆動、すいすいといってしまいます。あらゆることで便利になった分、つながりや互助精神がうすれてしまったような気がします。
今年は、そんなことを言っておれないくらいつもりました。わが温泉区でもやっと晴れ間をみつけて区民の多くが出て除雪をしました。これが昔からのわが村だと実感した年の始まりでした。
ともあれ、ゆかむり温泉周辺に、もう雪はありません。心配なくきていただきたいと思います。
岩井温泉区長
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